達成日々順調にスロットの客は増えて行くが、どうにもパチンコの集客がいまいち。 当時は釘に関して口出しする事は御法度だった事も有り、中々良い集客方法が見つからなく頭を抱えていた。 そんな時、スロットのモーニングの様にパチンコ台にもモーニングを入れる事は出来ないものか?と考える様になる。 当時は台にバックUP機能が付いている台が少なく、確率変動状態を維持する為には 台の電源を常にONの状態にしておかなくてはならない。勿論、そうなれば液晶画面やナンバーランプが チカチカと点滅してしまう。ナンバーランプに関しては配線を外しておけば問題は無いが、 やはり確率変動状態を維持して朝から置いておくことは師匠にも反対された。 しかし集客する為には客側に何らかの期待感は持たせたい。実際に遠隔や仕込みをしていなくとも、 客側が勝手にこの店はモーニングを入れていると思ってくれれば必然的に客は増えると考えた。 それにスロットよりパチンコの方が、仕込みや遠隔疑惑を持たせる事は客層から考えても、簡単な事だとも思えた。 勿論、遠隔もしないし仕込みもしない・・・ ただ客が何かしてんじゃないのか?と、考えさせ、その考えを客側の利益や期待感に繋がる様に 仕向ければ絶対に集客できると考え知恵を絞った。 そして思いつく・・・ スロットのモーニング狙いで、開店を今か今かと店内を見つめて待って居る客の目の前で、 パチンコの島に行き台の内部をゴソゴソと触る。わざと従業員で台を触っている所を陰になる様にして怪しさを演出する、 別に何をしている訳では無いが、電源ONと同時にデジタルを回してみたり、アタッカーに玉を入れて見たり。 兎に角、客側が絶対何か仕込んでいると思わせるように演技した。 結果…お客は、やはり気になるのか自分がゴソゴソ触った台を朝から確保し打ち始める。 当時は海物語3Rを導入している店が多く客の人気も比較的3Rに偏っていたが、私の店は海物語6、 出玉が少ない事も有って余り人気が無かった。 しかし、その怪しい私の動きが噂を呼び次第にパチンコにも朝から客が集まり始める。 さらに12月の年末と言う事も手伝い集客は絶好調、結果を出すにはこれ以上無い位の良いタイミングで 時期と場所に恵まれスロットの月間利益も無事達成できた。 それと同時にパチンコの稼働率が、約2倍に成った事で社長の目にとまり、 お褒めの言葉を頂いた上、更にビックチャンスが訪れた。 【続く】 【目次へ戻る】 |